乗っているうちに馬と険悪ムードになってしまいます。
 馬に乗ってて,いろいろとトレーニングをいているうちに,馬がだんだん扶助がわからなくなって、いやいやをするようになります。
 ボクの扶助が悪かったのが理由なのですが,いったんこうなると、なかなかご機嫌をしてくれません。こうなったら,お互いに険悪ムードになっしまいます。どのようにしたら、もう一度,こちらの言うことをきいてくれるようになるのでしょうか。

(30歳・男性・乗馬歴5年)
 「扶助が悪かった」ということに関して、ふたつ考えられます。ひとつは乗り手が馬に要求していることと、扶助が合っていないこと(扶助の不一致)です。もうひとつは、その馬にとって無理な要求をしているということです。(例えば、120cmの障害能力の馬に150cmの飛越を要求したとすれば、扶助が正しかったとしても,馬は拒絶するでしょう)
 したがって、「イヤイヤ」されないためには、乗り手がいつでも正しい扶助を行えるように、訓練することと、自分の乗っている馬の能力とその時の状態を良く把握しておくことが重要となります。
 ところでご質問の「険悪ムード」を改善するためにはどうすれば良いでしょうか。上級者に乗りなおしてもらうという方法もありますが、自分自身で改善したいのであれば、より平易な運動に戻るのが良いと思います。そうすれば、多少未熟な乗り手でも正しい扶助ができるようになるでしょう。馬に無理な運動を要求することもなくなるはずです。平易な運動の中で、馬が要求に応えたら最大限にほめてあげてください。乗り手と馬の信頼関係が戻ってくれば、徐々に馬の機嫌もなおってくると思います。ためしてみてください。

(ジョーバ博士)


戻る